2017年12月31日

海外遠征を終えて

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【海外遠征を終えて】


「2017海外遠征」が終わりました。

校名の「両洋」は、「東洋と西洋の架け橋となるような国際人の育成を目指す」という意味が込められています。

海外遠征は、これを実際に体験して学ぶ良いきっかけになりました。

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11日間の今回の遠征。ミーティングでじっくり話ができる夜を連続10回設けることができたのは大変効果的でした。

しかし、11日間という期間の合宿は本当にタフで、私にとっても初めての挑戦でした。

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アカデミーでお世話になる時間以外は、日本で行う強化合宿と全く同じように活動するため、「旅行感覚」になれるようなことはなく、生徒も引率者も本当に大変だったと思います。

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そのような点から考えても、この合宿の趣旨をご理解いただき、引率に協力していただいた佐々田先生と水谷先生には感謝の言葉しかありません。本当にありがとうございました。

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ミーティングではその日のテニスや出来事をふり返り、一緒に生活する中で気づいたことや気になったことを話し、翌日の予定の確認をしました。

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「自分で考えること」、「順応すること(適応力)」、「感謝の気持ち」、「想像力を働かせること」についてじっくり考えることができたのも大変良かったと感じています。

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4回目を迎える今回の海外遠征においても、ブログで詳細をアップしました。

まだ油断できない緊張感のある現在の海外情勢の中、保護者の方がタイムリーに状況を把握できて安心できるようにするのにブログは便利で、欠かせません。

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また、きちんと記録しておけば「次回の遠征」に向けてより改善するために、後日改めてじっくり振り返ることができます。

遠征に参加した生徒にとっても、このブログを見れば「いつ、どこで、どんなことを学んできたのか」ふり返るのに役立ちます。

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「LINE」は海外遠征に便利なアプリで、正しい使い方をすれば本当に素晴らしい通信ツールになります。無料通話も可能です。

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今回も遠征参加の保護者の方々と私で「グループライン」を準備期間の段階から立ち上げました。

ルールは「私からの送信専用」ということのみ。保護者の方々からのグループラインへの送信は控えていただき、個人的な質問は個々に対応させていただきました。

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また、遠征中に撮影した写真や動画を1日ごとにまとめて送信するため、グループライン内で「アルバム」を作成し、その日に行われた活動の写真を共有しました。

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毎夜ブログを更新した後に、多いときは1日352枚の写真を送りました。

最大の欠点は、送信や受信に時間がかかること。

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保護者の方からすれば、ダウンロードに時間がかかっても、我が子の様子を見たいのではないかと察し、今回の海外遠征も気合で毎日送信しました。

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今回私が使用した海外WIFIは「GLOBAL WiFi」で、電池の持ちが今まで使用した中で一番良く、一日の活動の中で再充電する必要がありませんでした。

通信速度が「4G」ということもあり、画像送信も(海外なのでスムーズではありませんが)前回に比べ、問題なくできました。海外に行かれる方にはオススメです。

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生徒の海外WIFI使用を禁止。これはやってみて本当に良かったです。

11日間の遠征中、保護者と連絡が取り合えないのは不便かもしれませんが、やるだけの価値があります。

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以前、一度だけ「海外WIFI所持」を認めた海外遠征がありました。

部屋にいる時に「ツイッター」や「ゲーム」、「友達とのLINEのやり取り」に時間が注がれたり、それによって睡眠時間が減るのは、せっかくオーストラリアにいるのにもったいないことです。

また、他にやるべきことがあるはずです。

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また、「誰からも連絡(メールなど)がこない環境」を経験させてあげたい、という想いもありました。

人によって考え方は違いますが、「既読がつく、つかない」を気にする必要がない環境もなかなか良いものです。便利すぎて不便なこともあります。

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遠征中、残念なことも色々ありました。

それは「ルール」を自分の都合の良いように解釈し、「ちょっとぐらい、いいだろう」という感覚で、あるいは「他の人がやってるから自分もやっても平気」というように周りに流されてしまい、事前に決めてあったことを徹底できない人がいました。

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中には「同じ過ち」を繰り返してしまう人もいました。

そのようなことをしてしまう人は、テニスでも、同じような過ちをしている気がします。

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「誰かが見てる」から丁寧に打つ。
「誰かが見てる」から全力で走る。
「誰かが見てる」から全力球拾い。
「誰かが見てる」から声出しする。

「誰かが見てる」から私語しない。
「誰かが見てる」から挨拶をする。
「誰かが見てる」からゴミを拾う。
「誰かが見てる」からルール守る。

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自分の「ヤル気のスイッチ」をつける人が「自分」ではなく「他の誰か」になっているうちは、「望む結果」は得られません。

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テレビドラマのように最終話(合宿最終日)で「ハッピーエンド」にならないのが「現場の現実」ですが、今回は今までの海外遠征の中でも「考え方」や「精神的なこと」にかなり力を注いで話をしました。

しかし、こちらが求めるレベルまでなかなか改善できない生徒もおり、正直ショックを私は受けましたが、粘り強く教えるしかないと思っています。

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さて、何のために海外へ行くのか。

「テニスが上達し、強くなるため」だけが目的あれば、海外遠征に行く必要はないと私は考えます。

日本にいても、今より十分強くなれます。

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また、誰でも海外に行ったからテニスが強くなるわけではありません。

テニスを通して海外で活動する魅力は様々です。

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海外に行ってみると、対等にコミュニケーションをとるには、まず「自分の考え」や「自分の意見」、そして「話す内容」をはっきり持つことが大切だと気づきます。

そして、普段から「いい加減な日本語」を使っていることにも気づくかもしれません。

遠征中、アカデミーではこのことも重点的に指導していただきました。

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普段、いかに「自分の意見」を持たずに、何気なく生きているのか、生徒達は肌で感じとったことと思います。

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テニスにおいても同じです。

「今日は何を鍛えたいのか」、「今日の練習を終えた後にどんな自分になっていたいのか」などを急に聞かれた時に、(日本語でも)全く意見が言えない人がたくさんいました。

何気なく練習していては、上達はあり得ません。

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しかし、遠征4日目くらいから少しずつ順応し、積極的に意見を言おうとする姿勢が見られ、ちょっとずつ変わっていく姿が見られました。

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さて、私たち大人が、子供に身につけさせるべき最も大切な力は何か。

それは「自分でできる力」を次の世代に育むことだと私は考えます。これは、一生自分を助ける力になります。ひと言で言えば「自立」です。

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この海外遠征では、テニスをしている時はもちろんですが、生活面でも自立できるよう指導しました。

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自炊、洗濯、片付け、掃除、起床、所持品準備、問題解決、体調管理…様々な場面で「自分で考えて、自分でやる」ことを意識して取り組みました。

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普段の生活の中で、何か困ったことがあれば頼りになるのが「親」、学校生活では「担任」だと思います。

しかし、オーストラリア遠征では、自分で自分のことを全てやらなければなりません。

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今まで「誰かに頼ってばかりいた人」にとっては本当に大変なことですが、そこで学んだ「実学」が、新たな「知恵」や「ポジティブな考え方」、そして「チャレンジ精神」を生むのではないでしょうか。

このような経験は高校時代というよりは、もっと早い段階でやればやるほど効果的だと私は考えます。

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私たち大人が「子供が失敗しないようにいつも先回りして歩きやすい道を作ってしまう」ことが良くないこともあります。

「失敗(うまくいかなかったこと)から学ぶ」機会を奪ってしまい、成長の妨げをしてしまう、また「失敗を恐がりすぎてしまう」考え方を育んでしまうこともあると私は考えます。

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今回の合宿では、「失敗してもいいから自分で考えて決断し、実際にやってみる」ことを徹底して取り組みました。

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この遠征の最初の頃は、ほぼ全員が「間違えること」を怖がりすぎて、「何もしない(何も言わない)」ことを選んでいました。

でも、徐々に少しずつ勇気がでてきて(100点ではありませんが)積極的にやろうとする姿勢がでてきました。

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この海外遠征だけで別人のように変わるのは難しいかもしれませんが、帰国後もクラブ活動を通して継続指導したいと考えています。

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海外では計算通りに行かないことが必ずあります。日本とは違います。

その都度、イライラしたり、慌てたりしていては「テニス」どころではなくなってしまうでしょう。

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海外生活では、すぐに気持ちを切り替えて「新しい次のアイデア」を生み出せる力が大切です。

その力は一生役に立ちます。このこともミーティングでかなり話しました。

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別の言い方をすると、「高い順応力」と「大らかな心」が求められます。

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実際、公式戦に出場してみると、日本では考えられないようなことが起こります。

例をあげると、試合会場が試合前夜の午後11時に変更になり、翌日のスケジュールを夜中に調整しなければならないこともあります。

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また、試合中にスコアをコールしていても、トラブルになることもあります。それは、自分の声小さくて相手に聞こえていないからです。

コールは「言えばいい」のではなく「相手に伝えている」ことが大事です。

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そういったハプニングに出会っても、「自分の意見」を大きな声ではっきり言えるかどうかは、普段の取り組み方で変わってきます。

「英語が話せる、話せない」の問題ではありません。

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「主張する」という観点から言うと、日本人はそういうことに弱い傾向があるかもしれません。なんでも笑顔で「Yes」ではいけません。

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海外に行くと「自国」のことがよく分かります。

たとえば、食事。日本ではスポーツ選手にとって、どこにいても良い食事がとれます。しかし、海外ではそういう訳にはいきません。

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日本人選手が海外の試合に出場する際、その大会期間中、自炊する人が多いそうです。

試合の後や練習で追い込んだ後に、料理を作っています。

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今回の遠征でも、6〜8日ほどではありましたが、これを体験させることができました。

生徒たちは「親のありがたさ」を感じ、「大変さ」をイメージできているようでした。

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仕事を終えて疲れて帰ってきた後、我が子のためにメニューを考え食事を作ってくれるお母さんやお父さん。

一方、今回のように練習や遠征で疲れて帰ってきた後に食事の準備をする高校生。

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しかも「自炊」とはいっても、「温めるだけ」とか「電子レンジを使うだけ」といった便利なものが多く、親の苦労には足元にも及びません。

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親と自分、いったい何が違うのでしょうか。親はご飯を作ってくれて当たり前??

遠くにいるからこそ気づけることもあります。

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自分で起きる。自分で考える。自分で計画を立てる。自分で準備する。
自分で話す。自分で作る。自分で時間を考える。自分で問題を解決する。自分で‥

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今回の遠征の最大テーマの1つでもある「自分で」は、まだまだ帰国後も継続課題ですが、クラブ活動を通して部員全員にこれからも身につけさせたいと考えています。

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最後になりますが、この海外遠征が成功したのはいろんな方々のサポートがあったおかげです。

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アカデミーで熱心に指導してくださったビンス&デイビット&友子さん、レオンさん、レスリーさん、池上さん、そしてネイサン&ベラさん。そして、アカデミーで出会った方々…

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遠征をサポートしていただいた校長先生をはじめとする学校関係者の方々…

お忙しい中、打ち合わせのために学校に足を運んでいただき、色んな面で支えてくださった保護者の方々…

海外遠征中、国内練習メンバーに特訓してくれた野口コーチ、今村先生…

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この場をおかりし、すべての方々に感謝を申し上げます。

新年は1月5日(金)から全体練習が始まります。

久しぶりに部員全員での練習。2018年は、みんなで両洋旋風を巻き起こそう!



2017 オーストラリア遠征



posted by Tetsuo Yamada at 10:58| Comment(0) | 海外遠征 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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